食後、食前とか飲み方が違うのはなぜ?
食前に飲む薬の理由はおもに食物の影響で効果に影響を及ぼしたり、食欲を高めたり、胃や腸の働きを上げる薬、吐き気を抑え薬、薬の効果を速く現したい時などが上げられます。
食後に飲む薬は、食事をすると胃の粘膜が食物により覆われるので、胃腸障害を起こしやすい薬や、消化を助ける薬、などです。
食間に飲む薬は、食物の影響を受けやすい薬、速い吸収を望まれる薬、漢方薬利尿薬、などがあります。
副作用や薬の飲み合わせが心配
2つ以上の医療機関を受診した場合、別々に薬を出してもらうことになりますが、似たような作用の薬や併用した薬の作用が低下したり作用が強くなる処方される可能性があります。
薬を安全に服用するためには、今どんな薬を飲んでいるかきちんと医師に報告し、かかりつけの薬局をつくり、疑問があるときは相談してください。
それにより薬物による相互作用を防ぐことができます。
また、副作用を事前に聞いていれば、危険な副作用の発生を防いだり、被害を、最小限に抑えることができます。
薬を飲むのを忘れてしまったのですが・・・
職場や学校へ持っていくのを忘れた。忙しくて飲むのを忘れてしまった。そんなことはありませんか?
忘れたと気づいた時に飲んでもよい薬もあればそうではない薬もあります。
次に飲む時間の直前に気づいたとき2回分まとめて飲む必要はありません。次の分だけ服用するようにしてください。
医師は診察で用量が少なかった、効果がなかったと判断するかもしれないので、そのときは申し出てください。
たくさんの種類でどれを飲んだらよいかわからなくなるという方は医師又薬剤師に相談してください。
間違いなく飲めるように1包化をしてもらうのもひとつの手です。
以前もらった薬があるが、飲んでもよいのか
病院でだされたお薬は、その時の症状にあわせて調合してあります。薬をもらった時点で飲み切りましょう。
目薬など使用期限が書いてありますが、封を開けていない状態でのことなので封を開けたら1ヶ月以内に使用して下さい。
冷シップと温シップの違いって何?
冷シップはメントールが皮膚を冷やし、サリチル酸メチルが鎮痛消炎をする働きがあります。
熱を持った炎症、腫れに効き、打ち身や捻挫、急性の痛みの時につかいます。
温シップは、トウガラシチンキが皮膚を刺激して血行をよくし肩こり腰痛、慢性の痛みに効果があります。お風呂に入る直前ではがすと、貼ったところが痛くなりますので30分前にははがしてください。
また、傷があるとき、かぶれやすい人はガーゼを当てて貼ってください。かぶれがひどい場合は医師に申しでるか、使用を中止してください。
薬はどこへしまったらよいの?
薬の本来の品質に変化を与えることを防ぐために、指示又は表示どうり保管する必要があります。
温度の高い所、直射日光、湿気の高い所などは避け、冷所保存と表示されている時は15度以下の場所に保存してください。
また、お子さんがお菓子と間違えて食べないように、目や手の届かない場所へ保管してください。
尿や便の色が変わったけど、大丈夫?
薬を飲む前と違う症状がでると、どこが悪いのではないかと心配になるかもしれませんが、副作用を知っておくと安心して服用できたり早めに対処することができます。
薬の成分には、体内の酸素により変化したり、他の成分と反応して排泄されやすい形になり、その代謝物質に色をもつ時に色がつくことがあります。
尿や便に、赤色、黒色に着色する薬もあります。
徐放性製剤の中には便の中にそのままの形で、出てくることもあります。これは有効成分がでた後のからなので心配いりません。
妊娠中に風邪薬を飲んでも大丈夫?
妊娠中は体の臓器の機能の低下や増強をおこし、肝臓や腎臓に大きな負担がかかることがあります。
薬の多くは胎盤を通過し、赤ちゃんに影響をおよぼすことがありますので、必ず医師の指示に従ってください。
胃腸の働きが抑制され薬の吸収の低下や便秘になりやすくなり、肝臓は解毒機能、胃腸は排泄機能をもっているので、これらの機能が低下することにより、体内の薬の効いている時間が長くなり、副作用をきたすことがあります。
錠剤やカプセルなどの種類の意味は?
1.裸錠
嫌な臭いや味、刺激のなく胃酸によって効果の低下がない薬に応用されています。

2.コーティング錠
苦味やキツイ臭いがあって飲みにくい薬や、空気による酸化、光により分解されやすい薬、胃酸により分解されやすい薬、薬の効果を持続させる薬などです。

3.徐放性製剤
ゆっくりと溶け一定量の薬が持続的に効果をもたらす錠剤です。

4.チュアブル剤
口の中でかんで服用する錠剤です。全身に作用を期待する薬、制酸剤などにつかわれます。

5.舌下錠
舌の下で溶かし口内粘膜から吸収させる錠剤です。
効果を速く現す必要がある薬、狭心症、血圧降下剤、気管支喘息治療剤などに使われています。

6.バッカル錠
頬の間にいれ、ゆっくり溶かし全身に効果をもたらす薬です。胃や肝臓で効果がでない薬などに使われています。バッカル錠を使用した後すぐに飲食やタバコは避けてください。
薬の上手な飲み方
食前とは、ご飯の前30分以内、食後はご飯の後30分以内。食間は食事と食事の間およそ食後2時間が目安です。
水なしで飲むと薬がのどや食道の粘膜にくっついて、そこで薬が溶けると食道炎や潰瘍をひきおこすことがあります。
ジュースやお茶、コーヒー、牛乳などには、タンニン酸、カフェイン、カルシウムなどが含まれ薬の吸収を悪くしたり薬の効果を下げたり上げたりするものもあります。お水か、ぬるま湯で飲んだ方が良いと思います。
錠剤を粉にしたり、カプセルの薬ははずさないで飲んでください。
その理由は以下の目的で加工された薬があるからです。

(1) 胃の酸の影響で効き目が悪くなったり低下するので、腸で溶けて作用したり、反対に胃で作用すると胃を悪くする薬。
(2) 持続性が目的で、徐々に溶ける薬。
(3) 苦味や臭いが強い薬をコーティングして飲みやすくしてある薬。

お薬の飲み方については、納得ゆくまで薬剤師に聞いてください。
お子さんに薬の上手な飲ませ方
子供が薬を嫌がって飲んでくれない。そんなときに役立ててください。ドライシロップは、そのままでも甘く、水に溶かして飲むことができます。
水に溶かす時には、時間がたつと苦味が出ることがあるので、すばやく飲ませてあげてください。
乳幼児には少量の水で練り、きれいに洗った指で上あごに塗り、水を飲ませてあげてください。
また、ミルクに混ぜると味が変りミルク嫌いになることもあるので、注意してください。
1歳以下の子供にハチミツと混ぜて飲ませるとハチミツの成分が腸の中で繁殖し有害な作用をもたらすことがあるので避けてください。
目薬の上手なさし方
まず手を石鹸でよく洗って下さい。目薬の先端をさわらないようにキャップをはずして、下まぶたを軽くひきまぶたやまつげに触れないようにさして下さい。
点眼し終わったら約1分間目を閉じてください。2種類以上の目薬を使用する時は、間隔を5分以上開けてから点眼して下さい。
目薬を使い終わったら、遮光袋へ入れたり、冷蔵庫へ保管などその目薬の保管方法に従って下さい。

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